今回は番外編です。家電製品の話ではなく、購入する際の価格交渉について個人的な経験談を話していきます。
もちろん、購入する所(家電量販店、コストコとかドンキ)の違いや、環境(家電店が多い場所や都市部)などでは異なりますが、今回は一般的な郊外型の家電量販店の経験談です。
ここでいう郊外型には、ビックカメラやヨドバシカメラ、LABIなどは含みません。よく言う一般の家電量販店がベースとなります。でも、基本は同じだと思ってもらって大丈夫です。
高額な商品は一度見てみたいし、店舗の方が安心できる気がするにゃん
- 家電量販店の店舗で購入したいけど、値段交渉のやり方がわからない。
- できるだけ安く買いたいけど、どうしたらいいかわからない。
- 価格交渉をやったことがない。
店舗の責任者を見つけて話をするのが良い?
これって必ず聞く話ですよね。店長とか、責任者なら価格の裁量の権限を持っているので、安く買えると聞いたことないでしょうか?
これ、結論から言うと、あまり正しくありません。しかも効率悪い方法なんです。
郊外型店舗の場合、責任者と呼ばれる立場の人は店舗に1人〜2人程度しかいません。そういった立場の人たちは積極的に店頭で商談をすると言うよりは、裏方業務をされていることが多いようです。
つまり、いきなり店長や責任者を見つけて話をすると言うのは実は大変困難なんです。お店によっては従業員の一覧の写真が飾ってあったり、店員さんに名札がありますが、堂々と「店長」と書いてる事は少なくなっています。
じゃあ、どうすれば良いにゃんか?
まぁ、焦らずに。順番に理由を伝えますので。
価格の決定権がある人は販売の実力がある人
価格を出せる人、と言うのはそれなりに立場があり、販売能力も高い人です。と言うことは、利益を出すために値引きをせずとも売り切れるだけの販売スキルを持ち合わせています。
すなわち、値引きという交渉術以外の手法も長けているとも言えます。
こういった人は主任とかの役職ポジションだったり、コーナー長だったり、商品責任者だったりの肩書きを持っている人が多いです。
パッと名刺などを出されると「肩書きがある、きっとすごい人なんだ!値引きも期待できそう!」って思いますが、上記の通り、会社の利益も考えた商売もできる人です。
必然的に根拠なく値引きをするということは少ないでしょう。
そして多くの人が、「すごい人に値引きしてもらった、だから安いんだ!」っていう根拠のない満足感に満たされて安く買えたと思いがちなんです。
ぐぬぬ、、、これじゃあ誰においら専用のこたつを安くしてもらえるにゃんか?
いよいよ、次から解説していきますよー
店舗の従業員をよくみてみること
郊外型の店舗は従業員がそこまで多くないので、従業員を見てみましょう。声をかけてくる店員さんもあれば、作業に没頭している店員さんもいるでしょう。
制服姿でエプロンをしてたり、品出し専門の店員さんは販売担当ではないので除外します。レジの店員さんも概ねアルバイトであり、商談については期待できません。
ベテラン社員、若手社員などもいるでしょう。覇気があるかどうかも見極めたいですが、欲しい商品の近くにいる人が担当になっていることがほとんどです。
欲しい商品の近くにいることが多い店員さんに声をかければ良いんです。
中堅でもベテランでも新人でも構いません。
ベテラン社員、中堅社員は話の中でこちらの希望する価格であるかも掘り出してきます。向こうからいきなり「いくらくらい希望ですか?」「○○○円までしますよ!」と言い出してくることもあります。値切りの際は価格を伝えると、価格決定権のある責任者に上手い理由を付けて価格を提示してくるでしょう。価格も商品説明も満足できるレベルの人が多いでしょう。(稀にハズレを引くととんでもないことを迎えることもありますが・・・。)
新人さんは新年度になり、デビューするのが5月6月頃から販売を携わるようになります。新人さんは圧倒的に販売する商談スキル、商品理解が乏しく、なかなか満足いく商談ができないことが多いです。店舗の責任者は新人の育成を担っており、どうにかして売らせる為に価格を踏み込むことが多いです。接客の度合いを求めるなら中堅ベテラン社員の方が良いでしょうが、価格は期待できることが経験上多いです。
どのように価格交渉をするか
交渉の中で、いくつかやってはいけないパターンがあります。
高圧的に話をする 価格のことしか言わない。
店員さんも人間ですので、嫌われてしまっては元も子もありません。交渉というのは双方の妥協点を探らねばなりません。店員さんも生活かかっているわけで値引きを抑えることもノルマです。
「いくらまでいけるの?安くして」「もっと安くしてよ」「それだけ?」「ぜんぜん安くない」「価格コムならいくらなんだけど。」
揺さぶるために思わず言ってしまう方も多いかもしれませんが、逆効果となります。ぜんぜん価格に折り合いがつかないと思えば、商談を諦める店員さんもいます。(向こうから見積作るから検討して、名刺渡されて他を見てきてください、などと出たら、あなたは相手にされていない可能性が高いです。)
高圧的な態度も交渉を失敗に近づけてしまうかもしれません。店員さんも気分次第で値引きを頑張ることはあります。話を聞いて、相槌を打ったり、説明に対して感謝の気持ちを述べると効果的です。ありがとうと言われて嫌な気持ちになる人はいませんからね。
この商品をこのお客さんなら安くしてあげたい、と思ってもらえる関係性が大事なわけです。
相手を思いやる精神があれば、価格面で返ってきます。高圧的な態度や値段だけは本当に失敗します。
店員さんもゴールの見えない価格交渉は厳しいものです、こちらから「いくらなら、即決したいと思っています」と伝えるのも良いでしょう。近隣店舗に何度も向かい、泥試合の見積合戦も否定しませんが、底なし沼の値引き合戦は店員さんも、客の立場もどちらも疲弊するだけになります。他社との見積合戦を店員さんは嫌うことが多いことも覚えておきましょう。
プラスアルファの交渉
家電量販店に行くとそれぞれのお店では得意とするメーカーや、商品があり、プッシュされることが多くなります。そう言った商品と購入するものが合致していれば、安く買えることができます。
向こうも売りたいので、値段を踏み込みますし、両者Win-Winの関係になれます。
交渉に慣れてきたら、「おすすめの商品って何かありますか。いくらぐらいの予算で収めたいんですが。」と伝えるとお買い得品や値引きができる商品を案内してくれることもあります。
おそらく、家電販売店とメーカーの販売協力があるのかと思いますが、有効活用すべきところです。
実は店の店員さん以外もおすすめ
メーカーの服を着た店員さんが居るお店があります。こういった店員さんはメーカーさんから派遣会社を通じて来ていることが多く、販売台数のノルマが課せられていたり、販売報奨金があったりします。店員さんより売るために必死になってくれます。
店員さんと違い、利益は問われないことが多く、販売数を求められるので、安くしてでも買って欲しいと商談してきます。欲しいメーカーの商品であれば、納得いく説明をしてくれるところもポイントが高いです。
ただし、価格に関しては全く権限を持っていないため、価格交渉は決定権のある人に聞きに行くことになります。
ここまで聞くとわかるように、交渉の窓口はもう誰でも良いのです。結果として、裁量を持った人がジャッジしてくれるようになっています。
責任者を探しに行く必要がないのがわかっていただけたと思います。アドバイスするならば、話をしてみて、向こうも交渉が上手だなって思えば、大丈夫です。上長とうまく交渉する術があるからです。
価格交渉のまとめ
今回は価格交渉術をお伝えいたしました。結論は誰でも良いというところに落ち着きましたが、上記の通りで、うまくやれば価格は十分に納得できるレベルの提示をしてもらえるようになります。
店員さんと良い関係性を持てるようになれば、次のお買い物もしやすくなりますね。
よーし、頑張っておいらのコタツも安くしてもらってくるにゃん!
こたつ買う気満々だなぁ。それでは頑張ってみてくださいね。
交渉不要でいきなり安いネットショップをまとめて解説していますのでご参考ください。