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パナソニックの「値引きできない商品」その理由は?メーカー指定価格とは?

パナソニック価格指定
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皆さんは家電店でこんな表記を見たことないでしょうか?

「この商品はメーカー指定価格での販売となります」

「ポイント付与、及び各種割引対象外」

最近のパナソニックの商品には多く採用されている共通価格制度となります。どこのお店でも、どこの通販サイトでも、どこで買っても同じ値段ということになります。

家電量販店は値引き交渉できるのが魅力の一つだったのにー!と思ってる方もいるかもしれません。

なぜパナソニックは値引きができなくなったのか?これからパナソニック商品を購入予定の方や、値引きできない理由を知りたい方に解説いたします。

この記事はこんな人におすすめ
  • これからパナソニックの値引きできない商品の購入を考えている
  • パナソニックが値引きできない商品を出した理由を知りたい
  • パナソニックの値引きできない商品を安く買う方法を知りたい

今回は賛否両論の「メーカー指定価格」について解説します。

本記事の監修
アル
筆者:アル
  • 家電業界歴14年以上の現役家電業関係者
  • 総合家電アドバイザー資格者
  • 家電製品年間1億円以上の販売経験有
  • 皆さんの家電選びをお手伝いをします
気になる項目をチェック!

メーカー指定価格とは?

指定価格

現在採用しているのはパナソニックだけになりますが、販売価格を統一しています。実店舗もウェブ通販(正規販売店)は共通となります。

これはメーカーが売れ残った在庫のリスクを負う代わりに販売価格はパナソニックの指定で販売となるというもの。

「メーカー指定価格商品」「条件付き販売」等、名称はいろいろあるようです。

従来、メーカーが小売店に販売価格を指定するというのは独占禁止法に反します。

パナソニックは在庫負担を負う代わりに販売価格を指定するという代理販売(委託販売)のような形を取ったのです。

この為、現在は違反とはならないようです。

目的

考える

これらの背景には適正価格で、商品を提供することが目的に挙げられます。

現在の家電業界には、値引きの文化が根付いており、メーカー指定価格の原因になったとも言えます。

適正な商品価格で商品が売れず、メーカーも利益が取れず、販売店も利益が取れないという構図に業界全体が陥ってしまっているのです。

そもそも、なぜ値引きが発生するのか?

悩む様子

今までは家電量販店がメーカーから商品を買い付けて、販売店で値段をつけていました。

売れ行きによっては値下げして商品を処分していました。在庫の価値はどんどん下がっていきます。その為に値段を下げてでも売り切らなければ販売店のロスとなってしまいます。

競合店舗があればさらに値引き合戦となり、必然的に値段が下がっていってしまいます。

最近はインターネットの台頭とスマートフォンで簡単に値段が調べることもできて、最安値と戦うことも珍しくありません。

こういった繰り返しで値引きのスパイラル状態に陥ってしまうのです。

アル

家電店と言えば値引きのイメージ、値引きが熾烈を極めメーカーも販売店も利益が減っていく。この結果パナソニックは利益重視の販売戦略へと舵を取ることになりました。

メーカー指定価格のメリットとデメリット

メリットデメリットで悩む様子

価格を指定することによるメリットデメリットをそれぞれの目線で解説します。少し家電業界の中の目線で話をします。

メーカー側のメリット

ガッツポーズ

それでは、メーカー側のメリット・デメリットを見てみましょう。

利益確保ができる

販売店での値引きが発生した分は幾分メーカーが補填することが多かったのです。販売対策金や、リベートといった形ですね。これらの発生が抑えられるので、メーカーも利益が確保できる(損失が少なくなる)のです。

商品サイクルが適切に入れ替わることができる

今までは価格が下落した商品は、マイナーチェンジを行い新製品となって価格をリセットしてきました。よく新製品なのにあんまり中身が変わっていない、というのはこの為に発生します。メーカーは少々の変更でも新製品として投入するのにはコストが必要で、それらが必要なくなるメリットが発生します。

メーカー側のデメリット

悩む

売り上げロスによる損失発生の可能性

値引きができない事により売り上げが下落するリスクがあります。事実値引きができず高い為に、他に流れているユーザーもいると聞きます。しかし、パナソニックはナノケアドライヤー等競争力のある商品から指定価格商品をスタートし徹底した調査を行った結果、良い商品で競争力のある商品ならば適正な価格で売れる(利益が落ちない)と判断し、現在は多くの商品に拡大しています。結果、パナソニックは利益が改善されているとのことです。

販売店でのセールに参入できない

「オープンセール」「店じまいセール」といった特殊なセールから、「決算売り尽くしセール!」だとか「パナソニックフェア!」みたいなセールも値段が変わりません。販売店はお客さまに安さを感じてほしいと試行錯誤しますが、指定価格商品を目玉商品に持ってくることはできないため、敬遠されてしまうでしょう。

ユーザー側のメリット

喜ぶ

ユーザー(お客様)のメリット・デメリットはどうでしょうか?

どこで買っても同じ値段なので安心感がある

販売店によって値段が異なる事もなく、安い販売店を探す必要もなくなり、価格交渉もしなくても適切な値段で買えるようになるため、公正公平のある購入ができるようになります。市場価格調査する時間からも解放されます。

価格交渉しなくても良い

メリットでもあり、デメリットにもなるかもしれませんが、価格交渉が不要なところは交渉が苦手な方や時間がもったいないという方にはありがたいところでしょう。

ユーザー側のデメリット

NG

購入金額が上がってしまう

同等性能の商品同士を他メーカーと比較するとどうしても高くなってしまいます。現在価格指定商品はハイグレードの商品を中心に展開しているため、もともと値段は高いのですが、下落幅が落ち着いているため、購入時期次第では他より高い感じは否めません。

価格交渉ができない

家電は値切って買いたい!という方もいると思います。こういった駆け引きも今後は通用しなくなるため、ネットで買うのも同じというのは購買意欲がなくなってしまうかもしれません。

販売店側のメリット

販売店側のメリット・デメリットを見てみます。

過度な値引き合戦から解放される

家電量販店の宿命のようなものですが、値引き交渉をしなくて良い数少ない商品です。販売する側としても値引きを抑えるのは当然必要で、他量販店も同じ値段というのは、資本の小さい企業ほど恩恵を受けられます。資本のある会社は数の力で仕入れ単価を下げて、販売価格を下げて提供することができていたからです。

価格調査や、価格変更メンテナンスを行わなくて良い

家電量販店によっては毎週プライスが変わっているお店なんかも少なくありません。ですがこの価格指定商品だけは価格が変わらないため、販売店も売価変更指示があるまでは、ずっとそのままで良いというメリットがあります。

販売店側のデメリット

うるさい

販売スキル、商品知識がなければ売ることが難しい

これは価格指定商品に限らずですが、値引き禁止商品は値段(安さ)で売り切る手段が取れないため、販売スキルが必要となります。家電アドバイザーやリテールマーケティング資格でもありますが、お客様が必要とする内容を聞き出して提案する能力など、接客能力の基礎が求められます。もちろん、価格が高いことの多い価格指定商品ですので、その価格を出す価値を見出せる商品提案(他の商品を出し抜く利用価値)を伝えていかないといけません。

お客様にガッカリされる

「この商品は値引きできない商品なんです」と伝えるとガッカリされると聞きます。お店の販売担当の方は当然上得意様もいることでしょうから、今後もこういったケースに出くわすかもしれませんね。

現在の価格指定商品群の一覧

  • テレビ
  • ブルーレイレコーダー
  • 冷蔵庫
  • 洗濯機
  • エアコン
  • 電話機 FAX
  • ドライヤー
  • ナノケアスチーマー
  • シェーバー
  • フットマッサージャー
  • デジタルカメラ
  • 一眼レフ用交換レンズ
  • ビデオカメラ
  • イヤホン
  • オーブンレンジ
  • トースター
  • ジャー炊飯器
  • ホームベーカリー
  • 食器洗い乾燥機
  • クリーナー
  • 空気清浄機
  • 整水器
  • シーリング照明
  • デスクスタンド照明
にゃん

え、ちょっと多くにゃい?

アル

思い出しながら書きましたが、結構な数ありますね。実際はこのジャンルからいくつかアイテムがあるので、すごい数になります。

指定価格でも値段がばらつきがあるのは?

値段決定

販売店によってはポイントを導入しているケースがあります。その際価格が異なる場合があります。

指定価格の表記の例 EH-NA0J

税込38,610円 ポイント進呈なし 0P 実質 38,610円 Joshinweb、ノジマオンライン、コジマ等

税込42,900円 ポイント進呈10% 4290P 実質 38,610円 ヨドバシドットコム

ポイントなどがある場合は差し引いて、実質価格を揃える必要がある。

店舗のポイントなどの仕組みは販売価格と連動するため、ポイントで差をつけることはできなくなっています。ポイントをつける分だけ、本体価格を値上げするしかないのです。

指定価格より安い販売店はパナソニックの正規取扱店ではない可能性があります。

購入後の保証がなかったり、修理ができなかったりと不都合が出る可能性があるため、ご注意ください。

指定価格は随時見直しされる

資料提示

メーカー指定価格商品は随時見直しされております。価格変更がある場合は月初に変更される事が多く、商品によっては月の途中でも変更される事があります。気になる商品があるときは確認すると良いでしょう。ただし、値上げするケースもありますので、ほしいと思ったタイミングで買うのが良いのかもしれません。

今後の価格指定商品はどうなるのか

私の見解ですが、今後もメーカー指定価格商品は増え続けていくと思います。それはパナソニックでも適正な価格で販売ができ、利益も増やすことができているからです。

今後は電池や電球に至るまで、パナソニックは価格を指定する、ということも全然あり得ると思っています。

アル

こういう時代なんですね。安さで買うのではなく商品の価値を適切な値段で買うのがこれからの家電の買い方になるのかもしれません。

メーカー指定価格商品を安心に安く買う方法

正直なところ手段は多くないのですが、以下の通りです。

  • 通販などでポイントアップを活用する
  • クレジットカード会社での利用割引などがあるときに購入する
  • スマホ決済のキャンペーン期間などを活用する

一番のおすすめは楽天市場で購入することでしょうか。Amazonなどは値段が統率されており、思ったより安く買えません。楽天市場が現在一番安心に安く買える方法です。SPU万歳です!

クレジットカード会社によっては利用額の一部還元を行う場合がありお得です。またはポイント還元されます。

スマホ決済も決済会社によっては還元キャンペーンを随時実施しているので、確認すると良いでしょう。auPAYとpaypayがこの手のキャンペーンが多いと思います。

まとめ

まとめ

今回はメーカー指定価格商品についてお伝えいたしました。

値引きできないと聞くと悪いことばかりに感じてしまうかもしれませんが、良い商品を購入できた時の喜びが大きくなると思いますし、価値に見合う対価を支払うのは仕方のないことかもしれません。

今後も増えていくと予想されるメーカー指定価格商品については良いところ、悪いところをしっかり理解した上で、良いお買い物ができると良いですね!

家電量販店で安く買うための交渉術はこちらを参考にしてください。

ネットショッピングで安く買う方法はこちらをご参考ください。

アル

それでは良いお買い物を実践してみてくださいね!

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