私は日立のドラム式洗濯機を使っており、乾燥もよく使っており悪天候時は本当に助けられています!
ナイアガラ洗浄や、風アイロン、AIお洗濯も搭載されており、非常に人気のドラム式洗濯機です。
しかし、日立のドラム式洗濯機はかねてより「臭い」「下水の匂いがする」との評判がありました。
このドブ臭い問題は2021年より以前のドラム式洗濯機に発生しやすい問題で、最近のは対策されたそうです。今から日立のドラム式洗濯機をお考えの方は心配無用になっています。
日本の大手家電メーカーの日立の商品でこんなことがあるの?その中身を追っていきます。
- 日立のドラム式洗濯機の購入を考えているが、臭いの口コミが気になっている
- 今、ドラム式洗濯機が日立で、臭いに困っている
- どんな対策で臭いが抑えられるのか知りたい
- 家電業界歴14年以上の現役家電業関係者
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- 家電製品年間1億円以上の販売経験有
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日立のドラム式洗濯機が臭い原因は「ヒートリサイクル方式」
日立のドラム式洗濯機は他メーカーでは採用していない「ヒートリサイクル方式」が採用されていました。
簡単にいうと、乾燥した時に排出される湿度を含んだ空気をそのまま排水溝へ流してしまうという方法。乾燥自体は低温のヒーターの温風と本体が発する熱を使用するため、ヒーターのカラッと乾く方式と本体の熱の再利用で電気代を抑えることができると非常に優れた方式に思えます。
これにより、従来は乾燥した後の湿った空気を除湿するために「水冷除湿」か「ヒートポンプ式除湿」を行うことが一般的でした。
水冷除湿になると電気代と水道代が増えてしまい、ヒートポンプ式除湿だとユニット分大型になり、本体金額も上がってしまいます。ヒートポンプ式は除湿は優れていますが、乾燥の仕上がりはヒーター式に比べるとカラッと仕上がる感じが劣ります。
スペック上は、このヒートリサイクルはまさかの敵無しと思えたのですが、排水溝へ流してしまうため、使用環境によっては臭い問題となってしまいました。排水トラップという水で臭いを上がってこないようにする箇所が熱風で水がなくなってしまい、臭いが上がってきてしまうわけです。
日立のドラム式洗濯機は臭い、との口コミが溢れております。ここまでネガティブな口コミが多いのは珍しいくらいです。
2021年のモデルからヒートリサイクル方式が廃止され、水冷除湿主体へ
今まで日立のドラム式洗濯機の遍歴を見ていると、この変更は「ついに日立がヒートリサイクル式を諦めた」と思ってしまいました。今までどんなに悪いネットで口コミがあっても、修理などでお客様より苦情になっても、販売店より現場の声をフィードバックされても変わらなかったので、遂に日立が折れたのか、と思いました。
ちなみにですが、以前のモデルも水冷除湿に切り替える機能が付いております。臭い問題で修理を呼ぶと、洗濯槽クリーナーの案内、その後水冷除湿の案内をされることが多いようです。多くの場合問題解決にならずに泥沼になっているようです。
快速洗乾コースなどでは従来通りのヒートリサイクル方式を使っていますので、臭いが気になる人は要注意です。
2021年以前のドラム式洗濯機が対象 水冷除湿への切り替え方
「水冷除湿方式」に設定する方法
- 洗濯機の電源を入れます。
- [乾燥]ボタンを、表示パネルの数字が「1」から「0」になるまでタッチします。
[脱水]ボタンの右にある[乾燥]ボタンを押してください。
※[洗▶乾]ボタンの右にある[乾燥]ボタン(コース選択のボタン)では設定が変更できません。 - 「ピー」と設定完了の音が出たら離します。
- 洗濯機の電源を切ります。
乾燥自体の性能は以前と変わらず
日立は約65度近い低温風で乾燥する方式を採用していますが、これは今現行のドラム式洗濯機も採用されております。
乾燥の仕上がりが悪くなった、という心配は無用のようです。新型は臭い対策したため、性能表記上の電気代、水道代は従来のモデルの方が良くなっております。
家電量販店などでは性能表示をわかりやすくPOP化しているのですが、現行品などはヒーター乾燥(水冷除湿)と記載され電気代、水道代などは以前よりも表示は悪くなりました。
見た目の性能表記ではヒートポンプ式に全般的に負けてしまい、あまり店頭映えしない機種になってしまいました。
それでも流石の日立ブランドで、人気は変わらずにあります!
ヒートリサイクル方式を撤廃。省エネ性能が下がってしまう
電気代は27円/Kwhで計算すると1回あたり19.9円 約20円電気代が上がっています。
水道代も1回あたり6円程度上がっています。1L 0.2円で算出。
合計で1回あたり約26円程度の光熱費がプラスになっています。これはヒートリサイクル方式を使わずに水冷除湿に切り替えてしまったためと見て良いでしょう。
これが理由でカタログスペックはダウンしているのです。
2021年モデル使用者の評判はどうなのか?
ネットでの口コミを集めてみました。実際に使用されている方の評判なので参考になります。
臭い問題を解決する方法を考える
臭い理由は排水溝からの臭い戻りの可能性が高いことが多いようです。さまざまな対策をされている方もいるようです。
日立の修理担当者も、まずは洗濯槽クリーナーの使用をすすめてきます。
これでマシになった!という声もある一方、数日で元に戻った、という声もあります。
また、柔軟剤の影響というのも一部からあるようです。近年柔軟剤は香りが強めになっており、使い過ぎると洗濯槽に臭い残りしてしまうそうです。
排水トラップの掃除で臭いが低減する場合もあります。しかし一般的にはトラップがある箇所を外して洗う程度なので、根本の解決はしないでしょう。排水トラップの無い排水だけ場合は臭いが直に戻ってくるので、どうしようもありません。
排水トラップとはこんなのが排水ホースにつながっていればそれが排水トラップです。
また、洗濯機の臭い問題でお困りの方々が、洗濯マグちゃんを使った所効果があったとの声が多いです。一緒に洗濯するとマグネシウムの力で臭いが抑えれるとのこと。
価格もお手軽なので試してみてね!
日立公式も、臭い対策に乗り出してくれています。
最終の切り札は水冷除湿に切り替えることになります。多くの場合は水冷除湿にすればヒートリサイクルを使わず乾燥するため、臭いの発生は抑えられます。
水冷除湿の切り替えも試してみてください!
2021年〜2022年モデルの日立ドラム式洗濯機のおすすめは?
現在日立のドラム式洗濯機のおすすめはBD-STX110GLが一押しです。
日立にもやっと大型カラー液晶が搭載され、パナソニック、東芝に並びました。直感的な操作ができるのと、エラーメッセージが出ても、液晶なら解決方法が表示されるので、説明書やインターネット検索をしなくても良い。
また従来の機種より新しく搭載された快速洗乾コースは約95分で乾燥までが完了します。従来モデルと比べて運転時間が約30分早くなったため、乾燥までの速度は歴代最短となりました。少々電気代は使うコースになりますが、速度重視モデルであると言えます。
カラー液晶なしのモデルもあります。
上記2機種は旧型のため、現在生産しておりません。今は「乾燥フィルターレス」の新型を発売しています。
2023年モデルはヒートポンプ式の完全新作に
日立はついにヒートポンプ式モデルを2023年モデルに採用しました。問題の多かったヒートリサイクル方式を廃止し、省エネ性能で遅れをとる低温ヒーター式を用いていましたが、他社と同じヒートポンプ式を採用となりました。
これで日立のドラムが臭い、という問題点は発生の心配はなくなったと考えて良いです。
もし、日立のドラムを買おうと思っているけど、臭いという噂でどうしようか、と思っている方は、2023年モデルを強くお勧めします!
まとめ
今回は日立ドラム式洗濯機の臭い問題についてまとめてみました。
- 2021年より前の機種で発生しやすい問題であること
- ヒートリサイクル方式のため、排水溝の臭い戻りが原因であること
- 対策することは極めて難しく、諦めて使っている人が多いという問題もある
最新型モデルからはヒートリサイクル式を撤廃したため、臭い問題は解決していくと思われます。
省エネ性能は犠牲になってしまっているので、これならヒートポンプ式を採用するパナソニックや東芝にするといった意見も出るかもしれません。
日立は乾燥の仕上がりがとてもよく、風アイロンとの名称通りシワを伸ばし、ヒーターならではのカラッとした乾燥ができるので、そこは最新モデルにも継承されていたのが嬉しいところです。
それでもやっぱりドラム式洗濯機は家事を楽にしてくれる家電であるのは間違いありません!今も一番のおすすめです!
最新モデルはヒートリサイクルではなくなり、新しい乾燥方式へ。臭い問題も解消しお手入れが劇的改善です!
乾燥方式を変更してからは、におい問題はさっぱり聞かなくなりました。今はヒートリサイクルを使用していないので、においの問題は解決しています。
現在のモデルは安心して選んで問題のない機種です!