【故障？】冷蔵庫が冷えないときはコンセントを抜くのは正しいのか解説！

私は「冷蔵庫が突然冷えなくなってどうしようー？！」という方を今までに沢山見てきました。

冷蔵庫って365日24時間動いてて当然の家電なので、いざ動かなくなると食品もダメになるし、買い替えるにも数日待ったり、金銭面でも相当ダメージが来てしまいます。

そんな中、急場しのぎで「冷蔵庫が冷えない時はコンセントを抜く」という荒業があります。

事実、コンセントの抜き差しで「冷蔵庫が動くようになった！」というケースもあります。

今回はそんなコンセントを抜くという行動について解説します。

正しくやれば効果が出る可能性が高い

数多くの事例から判断すると、「冷えない冷蔵庫のコンセントを抜く」というのは一時的な処置として効果が見込めます。

注意としては一時的ということです。根本は全く直っていないのです。

デメリットのほうが実は多いのが、コンセントを抜くという行動。

しかし、冷蔵庫が動かなくて困っている場合には、すぐにできる処置として今まさにコンセントを抜いてみようかと考えていることもあるかもしれません。

正しい処置の仕方、ダメな処置の方法、なぜコンセントを抜くと悪化したり、動いたりするのかを解説します。

必ず正しい処置の方法を行おう

今回はコンセントを抜いて、冷蔵庫を応急処置する目的の場合、正しいやり方を説明します。

コンセントを抜いて、すぐに差しこまない

何とか動いてほしい、その気持ちと焦りからコンセント抜く、差し込むというのを短い間隔で繰り返すのは一番危険です。

下記内容は、パナソニックのよくあるご質問から抜粋しました。

お手入れやお部屋の模様替えなどで、冷蔵庫を移動させるために電源プラグを抜いたときは、7分ほど待ってから差し込んでください。
すぐに差し込むと圧縮機（コンプレッサー）に負荷がかかり、故障の原因になります。
※7分間庫内に冷気が流れなくても、ドアを開閉しなければ冷気は外へ逃げないため、食品が急激に劣化することはほとんどありません。

冷蔵庫の電源を入れ直すときに注意することは パナソニック

また、こちらは日立のお客さまサポートページより抜粋しました。

内部部品（コンプレッサー）を保護するため、電源プラグを抜いてから10分以上お待ちいただいてから差し直してください。

使用中に電源プラグを抜き差しする際の注意点を知りたい。 日立の家電品　お客さまサポート

コンセントを抜くにあたり、最低7分～10分程度は間隔を空けてから差し込みましょう。

すぐに電源を入れると圧縮機がすぐに再開しようとして無理がかかり、故障してしまいます。

故障をしていない正常な場合は、一時的な抜き差しを行っても、すぐに圧縮機が動かないように保護回路がありますが、故障している機種は正しく冷えていないと判断するため、すぐに運転を始め、悪化してしまいます。

よくある瞬間停電ぐらいでは正常な冷蔵庫は壊れないようにできています。

霜が解けて床を濡らす可能性がある

冷蔵庫が冷やそうと動いていた場合、霜が出来ている可能性があります。

コンセントを抜くと霜が解けて床を濡らす可能性があります。通常時は解けても問題ない量ですが、電源を切ると一気に溶け出し、排水トレーからあふれる場合があります。

前もって冷蔵庫周りに水が漏れても大丈夫な準備はしておきましょう。

コンセントを差して動いてるかを確認

冷蔵庫のコンセントを差し込み、動いていれば応急処置は完了となりますが、動いているかどうかの判断が難しいケースもあります。

まず、冷蔵庫はすぐに冷えません、エアコンと一緒で冷却するまでに時間がかかります。冷蔵庫はのんびり冷やしていく性質なので、夏場だと軽く6時間～12時間を必要とする場合もあります。

冷えるかどうかは待つしかありませんが、コンセントを差して動いているかどうかを判断する方法があります。

動作音が聞こえるか

すごくシンプルな方法ですが、運転が始まるとモーターや圧縮機、冷却ファンなどが動きます。

その動作音がすれば、運転を再開している可能性が高いです。

半面、庫内灯はつくが、音は全くしないとなると、動作がうまくいっていない可能性が高いです。

本体側面から熱気を感じるか

動作していれば本体の側面から熱気を感じることが出来るようになります。これは正常な動作なので、故障してて熱くなっているのでは？というわけではないのでご安心ください。

触ってみて、人肌より少しあったかい程度なら動いている可能性大です。圧縮機が動いていると放熱のため暖かくなるのです。

最終的には数時間様子を見る

冷蔵庫は最終的に冷えないと正常ではないので、動作音が聞こえても、側面が暖かく感じても冷えない場合はどうしようもありません。

気温が高い時や、長らく動作が停止している冷蔵庫は冷えるまでの時間がかかります。

無事に動いた場合

もし、コンセントを抜き差しして冷却が出来るようになれば応急処置は完了です。

やったーと、ガッツポーズしたいところですが、原因は解決していないので再発することを念頭に置いておきましょう。

冷蔵庫の応急処置はあくまで応急であり、回復させるためには修理を行うか、買い替えの準備をしないといけません。

「冷蔵庫が壊れた！」と急ぎで買いに来られ、応急処置を案内してあげると、「もう動いたから冷蔵庫の購入をキャンセルしたい！」と連絡が入り、翌日に「やっぱりダメだったからすぐに持ってきてほしい！」なんていうのは家電量販店では恒例行事ではないでしょうか。

少し話が脱線しましたが、この後起こすべきアクションは【修理する】か【買い替える】かになります。

修理をすべきかの判断は？

一般的に、冷蔵庫の交換用部品は製造完了後9年となっており、それ以上の年数を経過していると修理が出来なくなる可能性が高いです。

冷蔵庫の一般的な買い替え年数は約13年ですので、この年数に近ければ買い替える判断が良さそうです。

冷蔵庫を販売しているメーカーは、総じてエアコンを製造している会社が多いです。

夏場はエアコンの修理に人手が割かれてしまい、冷蔵庫の修理が遅くなっている可能性を考慮しましょう。

10年以上使用なら買い替えの時期

10年以上使用していれば買い替えを行うのが最適解になります。修理できる可能性もありますが、修理してあと何年使用できるのかと考えると修理は得策ではないです。

冷蔵庫は大型設置商品という事と、インテリア性も確認するために店頭で購入する方が多い家電です。

しかし、近年はメーカーが動画で製品紹介や、ネット販売しているサイトが家電販売店の店員以上に詳しく紹介していたりするので、ネットで買うのも垣根が無いように思えます。

買い替えにオススメな冷蔵庫

オススメできる冷蔵庫は多数ありますが、急遽買い替えることを想定に以下を重視しました。

今使用している冷蔵庫の容量と同じサイズ以上を選ぶのをオススメします！

600リットル～

500リットル～599リットル

400リットル～499リットル

300リットル～399リットル

200リットル～299リットル

100リットル～199リットル

まとめ

今回は「冷蔵庫が冷えない時にコンセントを抜く」ことについて解説しました。

冷えなくなった冷蔵庫をなんとかしたい、という気持ちはわかりますが、誤ったやり方だと余計に悪化してしまう可能性もあります。

気を付けるのは、抜いたコンセントをすぐに差さずに最低7分～10分程度は間隔を空けてから差し込むことが必要です。

コンセントを抜くことはデメリットが多いのですが、わずかに動作する可能性も考えられます。正しいやり方で冷蔵庫の負担にならないように行いましょう。

もし動作しない場合で、10年近く使用している場合は修理より買い替えがおすすめになります。あと何年使えるのかも考えながら適切な判断を行いたいですね。

買い替える場合も、近年はメーカーサイトや通販サイトが詳細をわかりやすく解説しているので、「大型商品は店舗で買うべき！」という神話も崩壊しています。

店舗で買うから、何か良いというのは正直なところ、現物確認以外では利点が無いのです。

近年は自社配送網のある量販店と、配送業務を委託しているところの差はほとんどありません。

Amazonで買ってもヤマト運輸さんが設置します。クロネコヤマトはホームコンビニエンスもやっているので任せて安心ですね。（配送全てではなく、ヤマトから委託配送もあるそうです。）

最近は小型の冷蔵庫までデザイン性が驚くほどよくなってきています。最近のトレンドは脱ガラスドア、マットで黒系の色です。

冷蔵庫が調子が悪い時は正しくコンセントを抜き差し、ダメなら買替をオススメします！