今回はSteelSeries Apex Pro TKLのレビューをお届けします。この製品はゲーミングキーボードの中でも非常に評判の高い機種となります。
安価なゲーミングモデルはいくつか所有していましたが、高級価格帯モデルは初めてのチョイスでした。
なんでゲーミング?ゲームしてたっけ?
しかもこれかなり高いレベルの機種やぞ!
前から興味はあったんですが思い切れなくて。
今回はボーナスで買っちゃいました。
私はFPS系ゲームより、TPS系ゲーム、シミュレーションゲームが好きで高性能なモデルを必要と感じませんでしたが、この製品は普段使いもすごく便利です!
打鍵感も素晴らしい製品です。ゲーミングとありますが、文字入力で使用しても快適な性能なんです。
ゲームではすごい反応速度に設定しておいて、普段使いは通常にしておく、なんていうことも可能。一言で言えば、このキーボードは誰もが満足できる製品に仕上がっています。
しっかりとゲーミングとしての解説もしていきますので、最後まで是非ご覧ください!
- ハイエンドモデルのキーボードを購入したい
- 普段でも使いやすいキーボードを探している
- イルミネーションにもこだわりたい
- 家電業界歴14年以上の現役家電業関係者
- 総合家電アドバイザー資格者
- 家電製品年間1億円以上の販売経験有
- 皆さんの家電選びをお手伝いをします
SteelSeries Apex Pro TKLの特徴
SteelSeries Apex Pro TKLの特徴は以下の通りです。
製品名 | SteelSeries Apex Pro TKL |
サイズ | 高さ 40.44mm 幅 355.44mm 奥行 139.26mm |
キー数 | 88個(テンキーレス) |
重さ | 970g |
高さ調節 | チルトレッグラバーフィート |
接続方法 | USB Type-A |
ソフトウェア | SteelSeries GG |
- OmniPointスイッチ
- 調整可能なアクチュエーション
- RGBバックライト
- アルミニウム合金フレーム
- プログラム可能なマクロ
- ワイドハンドレスト
- USBパススルー
- Nキーロールオーバーとアンチゴースティング
「SteelSeries Apex Pro TKL」は本体右上に有機ELディスプレイが搭載されているテンキーレスキーボードです。
キースイッチは「Omnipoint 2.0スイッチ」を採用しており、無接触キーストローク作動を実現する磁気センサーを使用しています。
本体カラーは黒のみで、他の色はありません。キー配列は日本語配列のほか、英語配列の物もあります。
コンパクトでありながら、ゲーマーはもちろん、普段使いも嬉しい機能がぎゅっと詰まったキーボードとなっています。
それぞれの特徴と解説していきます。
機能いっぱいで凄そうですね!
ゲーミング初心者でもわかるように解説していきます!
Apex Pro TKLに新型が登場しました
- ケーブルが細くなり着脱式になった
- キーキャップ変更(表面処理も変更)
- デザイン変更
今回紹介するのは旧型になったApex Pro TKLとなります。
この製品はケーブルが太くて硬く取り回しがしづらい所が新型では着脱式のケーブルで解消されており、キーキャップを変更したことから、打鍵感が変わっています。
またデザイン変更もあり、有機ELディスプレイの形状変更、横幅の縮小、スペースキーが横長になっています。
新型は着実に進化していて、全てにおいて新型がおすすめにはなりますが、旧型モデルは在庫処分でお安くなっていますので、予算を取るか性能を取るかで判断することになります。
旧型をお考えであれば、在庫があって安く買える今のうちがオススメです。
キースイッチが「Omnipoint 2.0スイッチ」採用
この製品はキーボードの主要部分に「Omnipoint 2.0スイッチ」を採用しています。非常に滑らかな打鍵感です。奥まで押す際も同じ力加減で深く押し込まれていき、引っかかる感じなどが全くありません。
このキースイッチは押した時の作動するポイント(作動点:反応する深さ)が選べるので、浅くして反応速度を上げてゲームをすることもでき、普段使いもできるように変更可能になっています。
最大限に調整可能
引用元:Steelseries https://jp.steelseries.com/gaming-keyboards/apex-pro-tkl
確かな精度と比類なきカスタマイズが思いのままに。キーストロークの作動距離を約0.1mm単位で調整できます。羽のように軽い0.2mmのタッチも、確実な3.8mmのタッチも、自由に選択できます。
ゲーミングキーボードには軸というのがあり、それぞれ動作の特徴や打鍵感が異なります。
当製品は赤軸に近い打鍵感ですが、動作は高速反応が可能なモデルとなっています。
もし、ゲームの際に瞬間の反応を競い合う瞬間があれば、このキーボードは素早く先手が取れることになります。
FPSで勝てるキーボードとしても重用でき、耐久性も1億回のキープレスとなっているので、普段使いでも安心して使用できる高耐久性も魅力の製品です。
アップデートで追加 Rapid Trigger
ラピッドトリガーやハイパートリガーとも言います。ファームウェアアップデートでついに追加となりました。
簡単にいうと、押し込んだキーを少し戻した位置で入力がOFFになり、再び設定した数値まで押し込むとONになるように設定できる機能です。
すなわち、キーを押し込み反応させて、少し戻したら入力がなくなり、完全にキーを戻していない状態でも押し込むとさらにONになる感じ。
この分野で一躍有名になったのが、wootingのキーボードです。
つまり、押し込んだ後、戻すまで(入力をオフにするまで)普通のキースイッチより相当早いということ。
この機能は特定のゲーム「VALORANT」等では猛威を振るいます。この機能があるとストッピングがしやすくなり、精度が上がります。(移動中に撃つと弾がばらけてしまう)
かなりの効果がありチート級の活躍ができるため、「Pay to Win」「金払って勝つ」とまで言われている機能です。
SteelSeries Apex Pro TKLの外観
SteelSeries Apex Pro TKLの製品の外観を見ていきます。
有機ELディスプレイや、イルミネーション等、魅力がいっぱいの製品ですが、本体の基本部分から見ていきます。
外箱
外箱は英語表記となりますが、特に難しい記載もないので見ていると機能がわかるようになっています。
1年保証の所だけはシールが貼ってあり、日本語表記となっています。
内箱
開封すると、オレンジ色の内箱に入った製品がお目見えします。本体に見合わず派手な感じです。
付属品
- キーボード本体(USBケーブル付)
- マグネット付きハンドレスト
- 取扱説明書(日本語有)
本体は金属感があり質感よく、高級感ありました。ハンドレスト(アームレスト)が付属していて、ハンドレストもデカくてびっくりしました。
本体のUSBケーブルは2本あります。1つはキーボードの接続用と、もう1つはキーボードにUSB接続端子があり、それを使う際に接続するUSB端子となります。
本体の裏側にUSB Type-Aが1個出し込むことができます。筆者はコンデンサーマイクを接続して利用しています。
ケーブルは着脱不可で太くて硬く取り回しがしづらい感じです。新型モデルでは着脱タイプで改良されています。
正面
TKL(テンキーレス)ということもあり、コンパクトな本体です。マウスが広く使えます。
幅が約35.5cm 奥行約14cmのサイズ。フルサイズだと幅が約43.6cmなので、8cm程コンパクトになります。
- 高さ 40.44mm
- 幅 355.44mm
- 奥行 139.26mm
本体のプレートには、ジェット機と同じアルミニウム合金が使用されており、丈夫で堅牢な製品になっています。耐久性も高そうな作りです。
キーボードに八つ当たりしたらだめですよ!
デスクパッドに並べるとこんな感じになります。このデスクパッドはダイソーの300円デスクパッドです。
テンキーを使う機会が少ない方にはTKLモデルがオススメです!
日本語キーボードですが、かな文字はありません。その分シンプルです。
かな文字使う人は要チェック!
正面 ハンドレスト装着
ハンドレストにはマグネットが付いています。小さい見た目ですが、かなり強力な磁石です。
本体側の設置面とマグネットがぴったり合うようになっています。(横の位置がずれない)
本体側の設置面にはマグネットが見えないので、キーボードの内部にマグネットがあるようです。
ハンドレストの設置面にはマグネットが見えるようになっています。強力なネオジム磁石でしょうか?
裏面
本体裏面は手前側が滑り止めゴムがあり、奥は高さ調節の爪の設置面が滑り止めゴムとなっています。このゴムなかなかしっかりしていて全然滑らないようにできています。
ハンドレスト側にも滑り止めゴムが6箇所もあり、プレイ中は非常に安定しています。
本体裏面にはUSBケーブルの配線を3方向(購入時は正面から見て左)から配線を出すことができるので、テーブルのレイアウトに合わせてケーブルを排出することができます。
かなり太めのケーブルでした。少し硬めでもあるので、丈夫な反面、取り回しはしづらい感じでした。
背面の高さ調節のチルトレッグは角度調節機能があるタイプとなります。寝かして使用すると滑り止めが効果少なくなくなります。
本体裏面は製品番号と製造番号となります。今回の購入商品はSteelSeries Apex Pro TKL(64737)が正式な名称のようです。
本体周り
付属のハンドレストを使用しない場合はSteelseriesのロゴが見えます。高級感のあるロゴでハンドレストを使うとロゴが隠れてしまい勿体なく思ってしまいます。
キー自体も高さがあり、押し込みしやすいです。この機種はキーの押し込みの反応するポイントを選べるので、深く押す設定や、浅くても反応する設定を自分で選べます。
日本語キーボードですが、日本語を一切使っておらず、かな入力キーも「KANA」キーとなっております。
メディアコントロールキーとキーボード設定ボタン[-]です。メディアコントロールキーは押し込みで音楽の再生や停止、回転させて音量を調整できたりする便利なキーです。
この機種はOLED(有機ELディスプレイ)が内蔵されており、キーボード単体での設定を行える他、好みのイラストや文字の出力も可能です。
本体側面
チルトレッグで傾斜を付けた場合の高さとなります。筆者は写真のように一番奥にするタイプしか使っていません。
約1.5cmほど高くなります。キーが入力しやすくなります。
イルミネーション
本体のイルミネーションもキーボード内のプリセットでは5つ用意されています。
VAPORS、COAST、HAZE、PRISM、ORANGEとなっています。画像は工場出荷時のVAPORSを設定しています。
それぞれカラーがあり、キーを押した時の反応も異なります。色が変わってウェーブしていくものや、押したキーだけ色が変わるもの等様々です。
また、全部同じ色に設定も可能、RED、GREEN、BLUE、WHITE、YELLOW、PURPLE、ORANGEが選べます。ゆっくりと点滅するパターンも選べます。
イルミネーションもかなりの量が選べるので、好みのパターンを選ぶこともできます。もちろん、オフに設定も可能です。
オシャレで落ち着いたイルミネーションも選べます!キータッチが楽しくなります。
専用ソフトウェア「SteelSeries GG」を使用すると、さらに細かいイルミネーションを設定することが可能。
キーボード自体のアップデートや、キーのアクチュエーションポイントの設定やイルミネーション設定と、このキーボードには必須級のソフトです。購入の際には忘れず導入してください!
SteelSeries Apex Pro TKLのレビュー
「SteelSeries Apex Pro TKL」のレビューをしていきます。
良かったところ
良いところは沢山ありますが、ここだけは絶対に伝えたい良いところを解説します。
- 「Omnipoint 2.0スイッチ」が素晴らしい
- 付属のハンドレストが予想外に良い
- イルミネーション好きも満足できる
- 複数ゲームのパターン作成可能
「Omnipoint 2.0スイッチ」が素晴らしい
「Omnipoint 2.0スイッチ」のキースイッチの打鍵感は本当に最高です。スーッと奥まで緩やかに押し込めていく感覚があり、程よい反発もありながらも滑らかに押していける感覚。
この滑らかさという感じがクセになる。
もう他のキーボードには戻れない感覚が指に残ってしまいました。
良いものを使っているという感じが指先から伝わってきます。ゲームはもちろんですが、普段使いや、仕事でも使いたくなるくらいの快適さ。質の良い物を触っている感じがQOLを爆上げしてくれている感じあります。
付属のハンドレストが予想外に良い
このキーボードを買う前には全然予想していませんでした。このハンドレスト、控えめに言って最高です。
マグネットで着脱できる簡単さでありながら、マグネットの吸着ポイントがキーボードの両サイドにぴったりの位置で引っ付きます。どこでも引っ付いたりはしないんです。
もし、どこでも引っ付くタイプであれば、使用中に真ん中からずれてしまい、ゲームどころではなくなってしまいます。ずれるようなら集中して使用できませんから。
そして質感も良い。長い時間使用してくると手首に負担は避けられませんが、このハンドレストがあれば疲労感も和らいでくれます。
素材もサラサラと滑りの良いゴム感があり、ベタベタしたりせず適度にグリップしてくれるので、良いホールド感あります。
このハンドレストが購入前にはこんなに良いとは一切思っても見ませんでした。
イルミネーション好きも満足できる
イルミネーションはプリセットもカラーも沢山のバリエーションから選ぶことができます。これらの中からどれか一つ気に入った物は見つかるでしょう。
キーを押した後の動作まで設定が細かくできます。専用ソフトウェア「SteelSeries GG」を使用すると、さらに細かいイルミネーションを設定することが可能になるので、好みのパターンを作成することも簡単です。
複数ゲームのパターン作成可能
複数のゲームに合わせた設定や、普段使いの設定などを5つ保存することが可能です。ラピッドトリガー(要アップデート)が必要なゲーム、そうでない物を分けて設定したり、反応速度を上げて設定しておくことも可能。
アップデートされてキーのアクチュエーションポイントも0.1mm から 4.0mm まで設定できるようになり、より細かく設定できるようになりました。
反応するポイントだけが変わるだけですので、快適な打鍵感は変わらないのでご安心ください。
普段使いのゆっくりとした反応速度を作っておけば、普段使いも快適ですよ!
また、テンキーレスモデルですが、キーバインドもあるので、使わないキーに別のキーを当てることも可能です。
私は「KANA」を使わないので、「Prt Scr」に当てて使用しました。テンキーレスでも不便に感じることはなさそうです。
気になるところ
「SteelSeries Apex Pro TKL」の気になったところをレビューします。
全てのキーが「Omnipoint」ではなかった
「Omnipoint」対応のキーは画像のオレンジ色に囲まれたところだけになります。普通に使うには十分なんですが、これだけ素晴らしいキーなので、全部対応して欲しかったと思うところがあります。
「Omnipoint」ではない所はよくある赤軸スイッチと同じ感じ。滑らかさが少しダウン。そんなに使うところではないですが「Omnipoint」の感覚が良すぎました。
普通のキーと「Omnipoint」の落差が指から伝わってきてしまいます。
それだけ「Omnipoint」スイッチが良すぎます!
ケーブルが使いづらい
新型は着脱可能な細いケーブルですが、この製品は太いケーブルで取り回しがしづらいです。
そんなに普段から動かしたりする物ではないですが、今どき着脱が多いですし、この太さで硬いケーブルは使いづらい部類です。
価格が高い
キーボードに2万円〜3万円という価格ですので、気軽に安く買える製品ではない価格です。
テンキーレスキーボードでもいいお値段しているように思います。
とは言え、買った後は満足の方が上回りますので、思い切って買う勇気が必要な製品ですね。
買う前までは、高いと思っていました。買った後は良かったと思いました。
まとめ
- 「Omnipoint 2.0スイッチ」が素晴らしい
- 付属のハンドレストが予想外に良い
- イルミネーション好きも満足できる
- 複数ゲームのパターン作成可能
- 全てのキーが「Omnipoint」ではなかった
- ケーブルが使いづらい
- 価格が高い
ゲーミングキーボードの定番中の定番で、これを買っておけば間違いないと言われる製品ですが、身をもって実感しました。「みんな、これ買っておいて間違いないぞー!」
ラピットトリガーのアップデートも来たので、FPSゲーマー(VALORANT)にはこのキーボードが神アイテムになるのではないでしょうか!
価格は購入するには少々勇気のいる価格帯ですが、この製品の良さは買った後だと大満足に変わります。やはり、良いものを使うと一気に満足感やモチベーションが上がります。
記事中では全然触れていませんが、このキーボードは静音性も優れています。マイクの近くでも音が入ることが少なくなりました。
あらゆる面で高評価です、SteelSeries Apex Pro TKLは本当に買って良かったと思える製品でした!
旧型はお値打ちで在庫限りなので、購入はお急ぎください!
- ケーブルが細くなり着脱式になった
- キーキャップ変更(表面処理も変更)
- デザイン変更
予算に余裕があれば、新型の方がおすすめ!旧モデルより着実によくなっています!