例年9月〜10月頃はドラム式洗濯機の新製品発売ラッシュの時期です。
今回も各社魅力的な新製品が発表されているので、オススメポイントや特徴をまとめました。
現在のドラム式洗濯機はパナソニックのドラム式洗濯機に搭載された機能を各社ブラッシュアップした上で、搭載していくという流れが主流になっています。
そして、各社「時短家電」から「タイパ家電」への進化も見られました。
パナソニックのドラム式洗濯機の完成度が高いからと言えます!
今年はどうなったんか気になるわ!
- 各社ドラム式洗濯機の特徴を知りたい
- 新製品の発売日を知りたい
- 2023年モデルのおすすめモデルを知りたい
- 家電業界歴14年以上の現役家電業関係者
- 総合家電アドバイザー資格者
- 家電製品年間1億円以上の販売経験有
- 皆さんの家電選びをお手伝いをします
2023年発売の大手各社のドラム式洗濯機を徹底解説
今回の新製品も各社特徴やこだわりが垣間見える新製品が並びました。まだ日立の新製品が出揃っていませんが、日立は前年大きく進化を遂げたフルモデルチェンジを行なっているので、大きな変化は無いと読んでいます。
今回の新モデルの大まかな特徴はこうなっています!
- パナソニック 液体洗剤自動投入がさらにパワーアップ!
- 日立 ヒートポンプ式採用 13kg洗いなど
- 東芝 清潔面とお手入れ面での性能向上
- シャープ ドアパッキン自動洗浄と高圧シャワーすすぎが搭載
それでは各社2023年モデルの製品の特徴を見ていきましょう!
パナソニック 2023年モデル LXシリーズ
パナソニックからは今回も4ラインナップが登場しています。発売日は2023年10月です。
本体デザイン 左開き型式 | NA-LX129CL | NA-LX127CL | NA-LX125CL | NA-LX113CL |
---|---|---|---|---|
右開きモデル | NA-LX129CR | NA-LX127CR | NA-LX125CR | 設定無し |
操作パネル | カラータッチパネル | ホワイト液晶操作パネル | ホワイト液晶操作パネル | LED操作パネル |
洗濯容量/乾燥容量 | 12kg/6kg | 12kg/6kg | 12kg/6kg | 11kg/6kg |
定格洗濯時間(約) 定格洗濯乾燥時間(約) | 32分 98分 | 32分 98分 | 32分 119分 | 31分 119分 |
ナノイーX (黒カビ菌除菌) | ナノイーX槽カビ菌除菌 | |||
自動投入 | 選べるタンク | トリプル自動投入選べるタンク | トリプル自動投入トリプル自動投入 選べるタンク | |
温水洗浄 | ||||
窓パッキング洗い | ||||
スマホ連携 | ||||
はっ水回復コース | ||||
シワとり・消臭コース | ||||
約60℃槽カビクリーンコース | ||||
AIエコナビ | 水温・衣類の量・衣類の質 | 水温・衣類の量・衣類の質 | 衣類の量・衣類の質 | 衣類の量・衣類の質 |
ウールコース | ||||
シーツコース | ||||
取り忘れアラーム | ||||
抗菌窓パッキング・抗菌ハンドル | ||||
ステンレス乾燥フィルター |
新機能や、変更点は赤字で記載しております。
パナソニックの2023年モデルは、自動投入のタンクが「酸素系液体漂白剤」か「おしゃれ着洗剤」を選べるようになりました。従来のモデルは液体洗剤と柔軟剤、おしゃれ着洗剤となり、酸素系液体漂白剤は自動投入ができませんでした。
特筆すべきは、中級モデルのNA-LX125Cにも自動投入が搭載されることになったことです。他社の洗剤自動投入モデルは中級〜下位モデルにも搭載されているため、他社との対抗で搭載したと思われます。
また、はっ水回復コースも新しく搭載され、はっ水加工された衣類のはっ水性能を回復させるコースが全機種に搭載されました。
自動投入は以前も業界最多のトリプルでしたが、さらに酸素系液体漂白剤まで投入できるようになりました。
液体洗剤自動投入がさらにパワーアップし、はっ水加工の衣類を効果を回復させるコースが搭載というのが2023年モデルの特徴となります。
新機能を解説します!
トリプル自動投入 選べるタンク
LX129C・LX127C・LX125Cに採用
パナソニックは以前から、液体洗剤と柔軟剤、おしゃれ着洗剤をタンクに投入して自動投入ができるトリプル自動投入を搭載していました。
2023年モデルはトリプル自動投入がパワーアップし、選べるタンクとなりました。しかも、中級機種のLX125Cにも2023年モデルからは自動投入が追加されました。
従来のおしゃれ着洗剤のタンクをおしゃれ着洗剤か、酸素系液体漂白剤を選んでタンクに投入できます。
おしゃれ着洗濯をあまり使わないご家庭であれば、液体漂白剤を活用して汚れ物の洗濯を綺麗にすることができます。反面、おしゃれ着洗濯が多ければ、おしゃれ着洗剤を投入するなど、使用に併せて変更できます。
液体漂白剤の自動投入は今回が初!
洗剤の自動投入は、軽量の手間や入れ過ぎを防げて便利です。洗剤ボトルも近くに用意しなくてもよく、サニタリー空間をスッキリさせる事もできます。液体漂白剤も対応になった事で、漂白剤だけ手動で投入といった事も無くなり、より便利に進化しました
洗剤自動投入はパナソニックが他のメーカーより優れているポイントです!
はっ水回復コース
パナソニック2023年モデル全機種に採用
はっ水加工した衣類も着用に伴いはっ水機能が低下していきます。ヒートポンプ乾燥の熱を利用してはっ水性能を回復させるコースが初登場。2023年モデルは全機種にはっ水回復コースが搭載されました。アウトドアウェアやダウンジャケット、マウンテンパーカーなどを長く着ることができます。
私もUVブロックテックパーカーを持っていてはっ水処理されているんですが、長く使い続けており水弾きが悪く、すぐに染み込んでしまいます。使い続けると、はっ水の性能もダウンしていきます。
はっ水の仕組みの図解となります。はっ水処理された衣類は表面に「はっ水基」が綺麗に並んで水を弾きますが、使い続けると「はっ水基」が倒れてしまい、水を弾きにくくなります。
はっ水回復コースでは、加熱温風で倒れてしまった「はっ水基」を立ち上がらせてはっ水性能を回復させるコースです。
はっ水加工された衣類を回復させるコースは便利良さそう。アウトドア系の衣類が多い方には重宝しそうです。
運転時間は約120分。乾燥を使用しますが、乾かす目的ではなく、はっ水を回復させる専用コースになります。
スマホで洗濯コースの追加
LX129C・LX127Cに採用
パナソニックのドラム式洗濯機のLX129C・LX127Cには「スマホで洗濯」アプリが対応しています。
アプリを使うと、外から運転の予約をして終了時間を変更したり、洗濯の終了を通知したりもできます。洗剤が少なくなったら教えてくれたり、乾燥の必要な時間をAIが予測してくれたりと、大変便利に使えます。
便利なスマホで洗濯ですが、アプリから選べる洗濯コースは年々増えております。
今回、スマホで洗濯で追加となったコースは2つ。
- 敷きパッド(ダウンロード)
水温を上げて、汗や皮脂汚れをしっかり洗います。ベッドパッドも洗えます。
- レースカーテン(ダウンロード)
汚れをしっかり落とし、シワにならないようやさしく脱水します。
スマホからコースをダウンロードして増やす事ができ、お好みのコースを追加する事ができます。
最先端の機種はスマホ操作ができるようになった家電が増えてきました。まだ上位2機種だけの搭載ですが、いずれは全機種にも搭載されていく機能かと思います。
運転終了のアプリ通知と、洗剤の設定や無くなる前のお知らせなどが使い勝手良いです!
日立 2023年モデル ビッグドラムシリーズ
日立は今回も4ラインナップの展開となります。一部モデルの発売日は2023年11月中旬です。
本体デザイン 左開き型式 | BD-STX130JL | BD-SX120JL | BD-SV120JL | BD-SG110JL |
---|---|---|---|---|
右開きモデル | BD-STX130JR | BD-SX120JR | BD-SV120JR | 設定無し |
操作パネル | ワイドカラー液晶タッチパネル | タッチ式操作パネル | プッシュボタン式操作パネル | プッシュボタン式操作パネル |
洗濯容量/乾燥容量 | 13kg/7kg | 12kg/6kg | 12kg/6kg | 11kg/6kg |
乾燥方式 | ヒートポンプ式 | ヒートポンプ式 | ヒーター式 | ヒーター式 |
定格洗濯時間(約) 定格洗濯乾燥時間(約) | 36分 93分 | 34分 80分 | 35分 98分 | 45分 145分 |
液体洗剤自動投入 | 洗剤タンク 1000ml 柔軟剤タンク 1000ml | 柔軟剤タンク 1000ml | 洗剤タンク 1000ml洗剤タンク 1000ml 柔軟剤タンク 700ml | |
温水洗浄(水温設定) | ||||
AIお洗濯 | ||||
スマホ連携 | ||||
ナイアガラ洗浄 | ||||
らくメンテ 乾燥フィルター ドアパッキン自動お掃除 | ||||
日立指定価格商品 | 今回初採用 | 今回初採用 | ||
発売日 | 2023年11月中旬 | 2023年11月中旬 | 発売中 | 発売中 |
新機能や、変更点は赤字で記載しております。
2023年に一番変更点があったのが日立です。前モデルでは、初登場で高評価を得ている「らくメンテ」を搭載しフルモデルチェンジを行った日立。なんと今年も大幅な変更が加えられ、上位2モデルは乾燥方式が「ヒーター式」から「ヒートポンプ式」へ乾燥方式を変更しました。
これにより、乾燥効率を犠牲にせず、より省エネ性能を高める事ができました。
最上位モデルのBD-STX130Jは洗濯容量が13kg、乾燥容量が7kgにパワーアップし、大容量ながらも前モデルより洗濯時間、乾燥時間が短くなっています。
同じく上位モデルのBD-SX120Jも洗濯容量、乾燥容量は前モデルと同じながら「ヒートポンプ式」乾燥を導入することで、大幅な乾燥時間短縮に貢献しています。
STX130J・SX120Jは、液体洗剤自動投入の柔軟剤タンクが大容量の1000mlになりました。
また、BD-STX130JとBD-SX120Jは今回日立初となる「メーカー指定価格機種」となりました。これにより価格は値引きができず、正規取扱店では指定価格での販売となります。
日立は驚くべき進化を2年連続でやってきました。これは全く予想できませんでした。特に乾燥方式の変更にはびっくりしました。
日立というと頑なにヒートポンプを採用しないメーカーでした。
日立は以前から乾燥については、「ヒートリサイクル方式」や「ヒーター式」を使用していましたが、乾燥ではどうしてもニオイがするという問題点を抱えていました。
今回のヒートポンプ式モデルでは他社と同じ乾燥方式なので「日立がくさい」ということは無くなると思います。
今ではほぼ解消されていますが、ニオイ問題は日立のネガティブなイメージでした。
こりゃすごい変化やなぁ〜!
さっそく新機能を見ていきましょう!
ヒートポンプ式乾燥の採用
STX130J・SX120Jに採用
日立といえば、風アイロン。そう考える方も多いと思います。
風アイロンは大風量を実現するために、過去は「ヒートリサイクル方式」や「ヒーター式」を採用していました。
今回は、他メーカーでも搭載している「ヒートポンプ式」乾燥を採用しました。
前回搭載した「らくメンテ」により内部構造を変更したことにより乾燥効率がアップし、今回のモデルでは風アイロンの仕上がりを犠牲にせずに、ヒートポンプ式を採用する事ができた。
ヒートポンプ式の最大のメリットは電気代節約に貢献する省エネ性能の向上です。
ヒートポンプ未搭載 BD-STX120H 洗濯〜乾燥6kg時 | ヒートポンプ搭載 BD-STX130J 洗濯〜乾燥7kg時 | ヒートポンプ搭載 BD-SX120J 洗濯〜乾燥6kg時 | |
---|---|---|---|
1回当たりの 消費電力量 | 約1,570Wh | 約1,150Wh (約26%減) | 約980Wh (約37%減) |
1回当たりの 標準使用水量 | 約86L | 約65L (約24%減) | 約64L (約25%減) |
年間の 電気代+水道代 | 約25,989円 | 約19,229円 (約6,760円お得) | 約17,210円 (約8,779円お得) |
洗濯〜乾燥時間 | 98分 | 93分 | 80分 |
日立のヒートポンプ方式は省エネ性能だけではなく、乾燥時間の短縮にもなりました。
国内大手4社はこれで一部モデルを除きヒートポンプ式が主流となりましたね。
いやぁ、これは驚きやで!嬉しいわ!
らくはや風アイロン
STX130J・SX120Jに採用
ヒートポンプ式乾燥に変わりましたが、風アイロンも「らくはや風アイロン」にリニューアル。
日立は乾燥風を手前から当てていくので洗濯物のシワが延びた状態で乾かす事ができるのが特徴です。
乾燥風力の強い日立だからできる風アイロン。ヒートポンプ式になっても風アイロンは健在です。
特に少量の衣類の乾燥や、ノンアイロン加工のシャツはシワの目立たない仕上がりです。
らくメンテ、ヒートポンプ式の高速乾燥を使った風アイロン、だから「らくはや風アイロン」ですかね〜!
柔軟剤自動投入タンクが大容量化
STX130J・SX120Jに採用
今ではほとんどの機種に搭載されている液体洗剤自動投入。
日立の新モデルは柔軟剤のタンクを700mlから1000mlへと大容量化を果たしました。
大容量の詰め替えタイプでもたっぷり入れられるのは嬉しい所です。
また、洗剤タンクのフタも二つに折れる構造となっており、上部にランドリーラックがある場合などにも配慮されている形状に変わりました。
折れるフタは東芝ドラムが先にやっていますが、非常に便利です!
ナイアガラ循環2段シャワー
STX130J・SX120Jに採用
ナイアガラ洗浄というと日立の洗濯機の特徴的な洗濯方法のひとつです。
今回からナイアガラ循環2段シャワーにパワーアップし、より洗剤液が浸透しやすく、汚れが落ちやすく進化しました。
従来は上側からの1つの循環シャワーでしたが、今回は下側にも循環シャワーの2段シャワーに進化。
衣類がシャワーを通過する際に洗浄液が衣類を通過し汚れを落とします。
大流量のナイアガラ循環2段シャワーと、「押し洗い」「たたき洗い」「もみ洗い」で、節水しながら隠れ汚れまですっきり洗い上げます。
ナイアガラ循環2段シャワーになって洗濯時間も高速化しました!
らくメンテ 乾燥経路自動おそうじ
STX130J・SX120Jに採用
日立のらくメンテは乾燥フィルターレスで普段のお洗濯や、乾燥後のお手入れが楽なのが特徴です。
今回は乾燥ダクトの手前に2つの保護フィルターを設置して埃が入りにくくなりました。
また、ヒートポンプユニットの熱交換器もシャワーで洗い流して清潔に保ちます。
ヒートポンプユニットの熱交換器洗浄はパナソニックもやってたりします。
大容量 洗濯容量13kg 乾燥容量7kg
STX130Jに採用
洗濯容量が12kgから13kgに容量アップ、乾燥容量も6kgから7kgへ容量アップしています。
一度にまとめて洗えるのが嬉しいポイントです。乾燥容量も7kgと大容量となりました。
容量増えていますが、洗濯時間は短くなっています!
東芝 2023年モデル ザブーンシリーズ
東芝は今回も3ラインナップの展開となります。発売日は2023年9月です。
本体デザイン 左開き型式 | TW-127XP3L | TW-127XH3L | TW-127XM3L |
---|---|---|---|
右開き型式 | TW-127XP3R | TW-127XH3R | |
本体色 | (T)ボルドーブラウン (W)グランホワイト | (W)グランホワイト | (W)グランホワイト |
洗濯・脱水容量 | 12kg | 12kg | 12kg |
洗濯~乾燥・乾燥容量 | 7kg | 7kg | 7kg |
洗浄機能 | 抗菌ウルトラファインバブル洗浄EX 温水抗菌ウルトラファインバブル洗浄EX Ag+抗菌水 | 抗菌ウルトラファインバブル洗浄W 温水抗菌ウルトラファインバブル洗浄W Ag+抗菌水 | 抗菌ウルトラファインバブル洗浄W Ag+抗菌水 |
乾燥機能 | ヒートポンプ除湿乾燥 (ハイパワー)UV除菌 UV除菌洗濯 UV除菌洗乾コース (ハイパワー)UV除菌消臭コース | ヒートポンプ除湿乾燥 UV除菌洗乾コース UV温風除菌コース 消臭コース | ヒートポンプ除湿乾燥 除菌乾燥モード 除菌消臭コース |
低騒音技術 | 振動吸収クッション(高減衰ゴム) S-DDモーター(インバーター制御) | 振動吸収クッション(高減衰ゴム) S-DDモーター(インバーター制御) | 振動吸収クッション(高減衰ゴム) S-DDモーター(インバーター制御) |
清潔機能 | バブルdeメンテ ドアパッキン洗浄 乾燥ダクト自動お手入れ 熱交換器自動洗浄 乾燥フィルターラクラクお手入れ 自動槽乾燥 カビプロテクト 槽クリーン (槽洗浄・槽乾燥・60℃温水) 自動おそうじ機能 (自動お掃除モードあり) | ドアパッキン洗浄 乾燥ダクト自動お手入れ 熱交換器自動洗浄 乾燥フィルターラクラクお手入れ 自動槽乾燥 カビプロテクト 槽クリーン (槽洗浄・槽乾燥・60℃温水) 自動おそうじ機能 (自動お掃除モードあり) | ドアパッキン洗浄 乾燥ダクト自動お手入れ 熱交換器自動洗浄 自動槽乾燥 カビプロテクト 槽クリーン (槽洗浄・槽乾燥) 自動おそうじ機能 (自動お掃除モードあり) |
節電・節水 | ecoモード ふろ水ポンプ | ecoモード | ecoモード |
IoT機能 | スマートフォン連携 (アプリ対応) | スマートフォン連携 (アプリ対応) | |
使いやすさ | 液体洗剤・柔軟剤 自動投入 大型カラータッチパネル 槽内LED 照明 | 液体洗剤・柔軟剤 自動投入 LED表示 槽内LED 照明 | 液体洗剤・柔軟剤 自動投入 LED表示 |
予約機能 | 時計機能内蔵 (タイマー式終了時刻設定) | 1~24 時間後設定 | 1~24 時間後設定 |
新機能や、変更点は赤字で記載しております。
東芝の2023年モデルは全機種ドアパッキン洗浄が搭載されました。既に先行してパナソニックが窓パッキング洗浄、続いて日立が「らくメンテ」でドアパッキン洗浄も搭載したことから、今回東芝も追従しました。
東芝もいつか搭載されるな、とは思っていました。
TW-127XP3には(ハイパワー)UV除菌と(ハイパワー)UV除菌消臭コースが搭載され、ハイパワーUV除菌を強くアピールしています。
またTW-127XP3とTW-127XH3には槽クリーン(槽洗浄・槽乾燥・60℃温水)も追加されており、より衛生面を強化している印象が強くなりました。
TW-127XH3にもスマートフォン連携(アプリ対応)が搭載されたのも新製品の特徴となります。
東芝だけ全モデル洗剤自動投入となっているのも特徴です。その為、洗剤自動投入は欲しいけど、価格は抑えたいといったニーズに応える事ができるラインナップになっています。
東芝の新機能を見ていこか!
ハイパワーUV除菌機能
TW-127XP3に採用
TW-127XP3に搭載されているのが、ハイパワーUV除菌機能です。従来の機種にもUV除菌はありましたが、TW-127XP3のUV除菌がパワーアップしました。
UVとは紫外線のことです。衣類を除菌や、ダニのケアコースや花粉コースも搭載しており、衣類の清潔面で安心できる機能となります。
UVの照射出力を約5倍にパワーアップしたことで、除菌能力が向上しています。
前モデルでは、XPシリーズとXHシリーズの差別化ができておらず、画面のタッチパネルと、スマートフォン連携くらいでしたが、今回のXP3はハイパワーUV除菌を搭載しており、他モデルより優れたモデルになりました。
今回のハイパワーUV除菌機能搭載により、以下のコースも進化ポイントなります。
- UV除菌コース
- UV除菌消臭コース
- UV除菌洗濯コース
ドアパッキン洗浄
東芝2023年モデル全機種に採用
既に他メーカーには搭載されているドアパッキン洗浄が東芝のドラム式洗濯機にも採用されました。
2023年モデルは全機種採用となるため、日立の一部機種とパナソニックと東芝は全機種採用となりました。
ドアパッキン洗浄は洗濯のたびにドアパッキン周りの汚れを洗い流してくれる機能で、ドラム式洗濯機の掃除をしないといけないドアパッキングのお手入れをやってくれる便利な機能になります。
パナソニックが先に搭載し、日立も「らくメンテ」で搭載、今回遂に東芝でも搭載されました。
お手入れが簡単になるのは大歓迎!
60℃温水槽クリーン(槽洗浄)
TW-127XP3・TW-127XH3に採用
約60度の温水で洗濯槽内を洗浄し、洗濯槽クリーナーなしで除菌、黒カビの発生を抑制できるようになりました。
カビは温度が高いと抑制できるため、黒カビの発育の抑制に効果があります。洗濯槽クリーナー(洗浄剤)なしで洗濯槽が綺麗にできるのはお財布にも優しい機能です。
既に汚れてしまっている洗濯槽にはこちらの洗濯槽クリーナーの使用を推奨しています。
温水で洗浄するため洗濯槽クリーナー無しで除菌、カビの抑制できるのはありがたい機能です。
洗濯槽クリーン1回で1700円近くかかってしまうのが抑えられます。
シャープ 2023年モデル ドラム式洗濯機
シャープはレギュラータイプ3モデル、廉価モデルと小型モデル併せて合計5ラインナップが登場。2023年9月発売。
本体デザイン 左開き型式 | ES-X11B-SL | ES-V11B-NL | ES-G11B-SL | ES-K10B-WL | ES-S7H-WL |
右開き型式 | ES-X11B-SR | ES-V11B-NR | ES-G11B-SR | ES-K10B-WR | ES-S7H-WR |
本体色 | クリスタルシルバー -S リッチブラウン -T | アッシュゴールド -N | シルバー -S | クリスタルホワイト -W リッチブラウン -TL (左開きのみ) | クリスタルホワイト -W グレージュ -CL (左開きのみ) |
洗濯・脱水容量 | 11kg | 11kg | 11kg | 10kg | 7kg |
洗濯~乾燥・乾燥容量 | 6kg | 6kg | 6kg | 6kg | 3.5kg |
洗浄機能 | マイクロ高圧洗浄 高圧シャワーすすぎ ひまわりガラス | マイクロ高圧洗浄 高圧シャワーすすぎ ひまわりガラス | マイクロ高圧洗浄 高圧シャワーすすぎ ひまわりガラス | マイクロ高圧洗浄 ひまわりガラス | ひまわりガラス |
乾燥機能 | ハイブリッド乾燥NEXT プラズマクラスター除菌乾燥 | ヒートポンプ乾燥 プラズマクラスター除菌乾燥 | ヒートポンプ乾燥 プラズマクラスター除菌乾燥 | ヒーターセンサー乾燥(水冷除湿) プラズマクラスター除菌乾燥 | ヒーターセンサー乾燥(水冷除湿) プラズマクラスター除菌乾燥 |
低騒音技術 | 低騒音(DDインバーター) | 低騒音(DDインバーター) | 低騒音(DDインバーター) | 低騒音(DDインバーター) | 低騒音(DDインバーター) |
清潔機能 | 乾燥フィルター自動お掃除 乾燥ダクト自動お掃除 洗濯槽自動お掃除 ドアパッキン自動洗浄 プラズマクラスター槽クリーン プラズマクラスター除菌・消臭 | 乾燥フィルター自動お掃除 乾燥ダクト自動お掃除 洗濯槽自動お掃除 ドアパッキン自動洗浄 プラズマクラスター槽クリーン プラズマクラスター除菌・消臭 | 乾燥フィルター自動お掃除 乾燥ダクト自動お掃除 洗濯槽自動お掃除 ドアパッキン自動洗浄 プラズマクラスター槽クリーン プラズマクラスター除菌・消臭 | 乾燥ダクト自動お掃除 洗濯槽自動お掃除 プラズマクラスター槽クリーン プラズマクラスター除菌・消臭 | 乾燥ダクト自動お掃除 洗濯槽自動お掃除 プラズマクラスター槽クリーン プラズマクラスター除菌・消臭 |
節電・節水 | ふろ水ポンプ付属 | ふろ水ポンプは使えません。 | ふろ水ポンプは使えません。 | ふろ水ポンプは使えません。 | ふろ水ポンプは使えません。 |
IoT機能 | COCORO WASH (無線LAN対応) | COCORO WASH (無線LAN対応) | |||
使いやすさ | 液体洗剤・柔軟剤自動投入 メガマウス投入口 するポイフィルター 光るタッチナビ 槽内LEDライト 音声機能 時刻タイマー | 液体洗剤・柔軟剤自動投入 メガマウス投入口 するポイフィルター 光るタッチナビ 槽内LEDライト 音声機能 時刻タイマー | するポイフィルター 光るタッチナビ 槽内LEDライト 時刻タイマー | ワイドな投入口 するポイフィルター 光るタッチナビ 2〜24時間後設定タイマー | 2〜24時間後設定タイマー |
シャープはドラム式洗濯機の独自のデザインと、高い省エネ性などが魅力です。しかし、機能面などにおいては最先端とは言えず、独自の進化をのんびり行なっているといった印象。
シャープって独自視点で、刺さる人には刺さる機種なんです。
それ、褒め言葉なのか?
最新最先端の機能を求める方はシャープを選ぶという選択にはならないかもしれません。シャープのホームページを見ても洗濯コストの表記があちこちと登場します。シャープの強みはその1点だと感じています。
シャープの製品の新機能は、高圧シャワーすすぎ、ドアパッキン自動洗浄に注目!
高圧シャワーすすぎ
ES-X11B・ES-V11B・ES-G11Bに採用
シャープは高圧シャワーで汚れを落とす洗浄を行なっていましたが、すすぎにも高圧シャワーを使用するようになりました。
これにより、洗濯時の洗剤残りを抑えて、効率よくすすぎ節水性と衣類の洗浄能力と両立しています。
洗剤残りが少ないのは肌の弱い人には嬉しいですね。
ドアパッキン自動洗浄
ES-X11B・ES-V11B・ES-G11Bに採用
パナソニック、日立、東芝に続いて、シャープもドアパッキン自動洗浄を搭載しました。
シャープは独自路線を行く事が多いメーカーですが、現代のドラム式洗濯機のトレンドをしっかりと抑えてきたのは歓迎できるポイントです。
国内大手のドラム式洗濯機にはドアパッキン洗浄は殆ど搭載されることになりましたね!
ラインナップが豊富なシャープ
シャープは5ラインナップと機種選びが豊富にできるのがポイントです。本体の色も選べる機種が多く、特に他社があまり力を入れていない穴場にシャープの洗濯機は主戦場として戦っているイメージです。
低価格帯ドラム式洗濯機ゾーン
シャープは低価格帯ドラム式洗濯機では非常に好評です。他社と比較しても性能面やデザインで見劣りする事が多い反面、価格では優位になっています。
新製品の出始めこそ、お値段はしますが、旧モデルは驚きの価格にまで下がります。
旧型在庫処分の時期とも相まっていますが、12万〜13万円前後でドラム式洗濯機が大手メーカー製で購入できるんです。コスパ重視の方にはオススメです。
このドラム式洗濯機は、よくQOLが上がる家電としてよく紹介されます。ドラム式ってどうなんだろうと試される方にも敷居が高くない機種です。
縦型洗濯機より安い時期もあるので、在庫がある時が狙い所です!
一人暮らしにおすすめドラムもある!
シャープは小型のドラム式洗濯機もあります。価格も抑えめでまさに一人暮らしにおすすめ家電!
シャープは多種多様なラインナップで当てはまったのがシャープだったという事も多いのではないでしょうか?
他の家電メーカーとは違う土俵で戦う商品が多いのも特徴です。
【暫定】2023年モデル ドラム式洗濯機おすすめベスト3
それでは2023年度モデルの勝手にベスト3をご紹介します。
どれもおすすめできる素晴らしい機種ばかりなのですが、3機種だけ厳選しました!
総合1位 パナソニック NA-LX129CL
他社がパナソニックの機能に追いつけ追い越せと様々な追加を行なっていますが、パナソニックは常に一歩先を行っている印象が強いモデルです。
今回は洗剤自動投入が選べるタンクになった事が挙げられます。酸素系液体漂白剤の自動投入は今回が初で、消費者の声に応えているモデルを作っているなと感心しました。
また、はっ水回復コースやレースカーテンコース、敷きパッドコースなども着実と追加されており、クリーニング店いらずのお洗濯が自宅で出来てしまいます。
現状最強にして、最高の機種です。不足は見当たりません。
日立は乾燥フィルターレスでお手入れ不要な所がパナソニックに無い唯一の部分だと言えますが、パナソニックのヒートポンプユニットは上部設置で、乾燥経路が短く使用者がお手入れができるのも特徴。
乾燥経路が短い分乾燥効率も良く、パナソニックの効率の良さを改めて実感しました。
乾燥経路のお掃除も簡単にできるグッズもあるくらいです!
パナソニックのドラム式洗濯機はメーカー指定価格商品です。メーカー指定価格商品についてや、安く買う方法はこちらをご覧ください。
総合2位 東芝 TW-127XP3
今回しっかりと進化したところを見せたのが東芝ドラム式洗濯機。その中でもフラグシップモデルは清潔面とお手入れ性が大幅に向上しており、他社の機種と見比べても遜色のない非常に魅力的な機種に仕上がりました。
ウルトラファインバブル洗浄も非常に人気が高く、10月31日までの購入でシャワーヘッドのミラブルプレゼントキャンペーンもやっています。
実店舗の実勢価格(実際の購入価格)では値引きも期待できる機種。パナソニックが価格指定機種なのでランクインです!
パナソニックと比較されるのは避けられない機種ですが、値引きが可能な事、ミラブル販促などが巧妙であることから、パナソニックほど高い価格を出して購入できないけど、機能に一切の妥協したくない方におすすめです。
総合3位 東芝 TW-127XM3
スタンダード機種の位置付けですが、洗剤自動投入を搭載していてドアパッキン洗浄があるTW-127XM3が第3位にランクイン。
自動投入モデルで価格が最安モデルとなりえるモデルで、ドアパッキン自動洗浄もあり、他社の中級モデルにも匹敵する存在。
そして価格がお求めやすくコスパ最高、と呼ばれる機種の最有力機種です。
東芝ではスタンダードモデルですが、パナソニックの中級機種NA-LX125Cがライバルになるでしょう。
他社の上級モデルには届かないが、中級機種を食ってしまう性能があるモデル。この価格で自動投入、ドアパッキン洗浄は脅威です!
まとめ 2023年モデルはお手入れ+使いやすさ向上
今回の新製品はお手入れ性能のパワーアップと使いやすさ向上を遂げた機種が多く発表されました。
ドラム式洗濯機はよく「時短家電」の代表に挙げられる事が多い家電製品です。
さらにお手入れが簡単になったり自動化したりとドラム式洗濯機は「時短家電」から「タイパ家電」に進化していると言えます。
「タイムパフォーマンス」の略で、かかった時間に対する満足度をあらわす言葉です。時間対効果の事。
お手入れの時間等も減り、最適な状態を維持してくれるのはまさにタイパ家電かなと思いました。
現状では2023年モデルは安定した進化をしており、ドラム式洗濯機界隈をリードしているパナソニックがやや優勢に感じました。日立も大きく進化しており、パナソニックのライバル関係は今後も続きそうです。
追いかけている東芝も徐々にパナソニック化しており、ドラム式洗濯機の最適解の形が出来つつあります。
突き詰めると、どうしても似てきてしまうよね〜
気になる機種があれば、特徴をそれぞれ詳しく解説しているのでご参考ください。