洗濯機は様々なメーカーからたくさんの商品が出ていますが、買ってはいけない洗濯機があるのをご存知ですか?
ドラム式洗濯機が10万円以下であった!
これはすぐに買わないと!
大手家電メーカーと比べて安い商品を発見!
知らないメーカーだけど大丈夫だよね!
買う前にちょっと待って!
中身を知らずに値段だけで判断していませんか?
最近は大手家電メーカー以外から格安洗濯機が登場してきており、「一体どうなんだろう?」と思いつつも魅力的な価格である事から購入の候補に上がる事も多いです。
「安くても普通に使えたらいいや」と考えて購入する方が多いようです。
家電販売する側のプロ目線で「失敗する買い方」を避けて、買ってよかったと思える商品を選ぶポイントを解説します。
- 安い洗濯機を買おうと思っているけど不安がある
- 乾燥機能が付いているけど、必要なのか知りたい
- 格安洗濯機と普通の洗濯機と何が違うの?
- 家電業界歴14年以上の現役家電業関係者
- 総合家電アドバイザー資格者
- 家電製品年間1億円以上の販売経験有
- 皆さんの家電選びをお手伝いをします
買ってはいけない洗濯機ってどんなの?
買ってはいけない洗濯機はどんなものかというと「使用者のニーズを全く満たしていない洗濯機」ということになります。
洗濯機には選ぶべきポイントがあり、それらを無視した購入をすると「使いづらい洗濯機」になったり「買って後悔する洗濯機」となってしまいます。
格安洗濯機を購入された方から「こっちにしておけばよかった」なんて聞く事もありました。
今回プロ目線で「買ってはいけない洗濯機」を選出しました。
買ってはいけない洗濯機の特徴
洗濯機は多数の種類がある中で、その中でも特に避けた方が良い製品があります。
- 洗濯容量が少ない洗濯機
- 乾燥無しドラム式洗濯機
- 乾燥機能付き縦型洗濯機
- 価格だけで選んだ洗濯機
それぞれなぜ買ってはいけない洗濯機なのかを解説します。
洗濯容量が少ない洗濯機
洗濯機には洗濯容量があります。7kg洗いとか10kg洗いと記載があるのをご存知でしょうか?
メーカーの記載でも「標準洗濯容量」等と記載されています。
容量の目安は1人1日約1.5kgが目安です。そこに1kg〜2kg容量の余裕があるくらいがちょうど良いです。さらには家族の人数や、洗濯の頻度によっても変わってきます。
例えば、家族2人で毎日洗濯するのであれば、6kg〜7kgで問題ありません。
1〜2人で、まとめ洗いをするのであれば、7kg〜8kgがオススメです。
家族3人以上で毎日洗濯するなら、8kg以上が目安です。
洗濯容量については「大は小を兼ねる」の考え方で問題ありません。もし洗濯機でまとめ洗いもするかも知れない場合は、迷わず洗濯容量が大きい洗濯機を買いましょう。
容量が大きな洗濯機は本体サイズも大きくなっていきますが、縦型洗濯機の場合は投入口も大きくなり、毎日使う際は使い勝手に大きな違いになります。
洗濯容量が使用予定より少ない洗濯機は「買ってはいけない洗濯機」となります。
洗濯容量が少ないと汚れ落ちが悪くなる他、脱水中に止まったり、洗濯時間が長くなったりします。
乾燥無しドラム式洗濯機
ドラム式洗濯機には、乾燥機能無しのドラム式洗濯機があります。ドラム式洗濯機の優れたポイントを消し去った恐ろしい位に残念な洗濯機になります。
コストダウンをしているので、価格が安く見える乾燥無しドラム式洗濯機は「後悔するしかない洗濯機」となってしまいます。
なぜ乾燥機能無しドラム式洗濯機が買ってはいけないのかは以下の通り。
- ドラム式洗濯機の良さである乾燥の仕上がりの良さ、電気代が安い恩恵が受けられない。
- 節水性能は優秀だけど、乾燥を使わないなら微々たる差になる。
- 乾燥無しドラム式洗濯機は機能も絞られており、洗浄能力も期待できない
ドラム式洗濯機としては欠点が多すぎる洗濯機となります。
現に、販売戦略が優秀な大手家電メーカーはどこも販売をしていません。その事から需要もなければ、販売するメリットも無い物と思えます。
乾燥無しドラム式洗濯機は、「ドラム式洗濯機は高いけど良いもの」というイメージをコスト削減で残念な性能にして「ドラム式洗濯機だけど安いよ!」というふうに見せる為に作ったとしか思えません。
どうしても安くドラム式洗濯機が欲しいなら、コスパの良いおすすめの洗濯機があります。
このクラスのドラム式洗濯機を選んでおけば間違いはありません。どうしても予算と合わないようであれば、縦型タイプのモデルを検討する方が賢明です。
10万円以下のドラム式洗濯機は乾燥無しだった!
買ったら後悔するところだったぜ!
何のためにドラム式洗濯機を買うのか、その目的がはっきりしていれば間違うことは少なくなるでしょう。
乾燥機能付き縦型洗濯機
乾燥機能付きの縦型洗濯機は、洗濯機の中では中途半端な位置付けの商品です。オススメするのは乾燥機能を使うけどドラム式洗濯機が設置できない!というケースくらいでしょうか。
乾燥機能を使うのであれば、素直にドラム式洗濯機にすべきです。乾燥の仕上がり、乾燥のコストがドラム式はグンと安く済みます。
BW-DX120J
BD-SX120J
縦型洗濯乾燥機は構造上、衣類が縦方向に動かす事が難しい構造です。乾燥時はしわになりやすい、乾燥ムラができやすいといった弱点があります。
また本体の構造上、内フタが必要な形状になっており、フタを2枚開けないと中にアクセスできない仕組みです。
小容量なら乾燥ムラも少なくシワも抑えられますので、普段から乾燥を使用しない場合にはオススメ機種です。
乾燥は年に数回使うくらいかな?
使う時も少しの洗濯物を乾燥させるくらいです!
縦型洗濯機の洗浄能力はそのままに、たまに乾燥を使う程度という方に向けた製品となります。
価格だけで選んだ洗濯機
価格だけで選んだその洗濯機、こんなことになっていませんか?
- 聞いたことのないメーカー(大手メーカー以外)
- 店頭展示品(現品)
上記は、買ってはいけない地雷商品となります。
まずメーカーについては、大手家電量販店に並んでいるようなメーカーの製品であれば大丈夫です。通販でしか見かけないような中華メーカーは避けるべきと言えます。
店頭展示品については物の目利きが出来る事と、値段で妥協するなら良いかも知れません。
家電店での店頭展示品については、販売担当者が「しっかりメンテナンスと清掃をしてお届けします!」なんて言いますが、実際は販売担当者は製品の準備を裏方の担当に任せて、メンテナンスなんてそれなりの状況になります。
それ故に、購入時に傷や凹み、購入した商品の状態はある程度妥協が必要です。
届いた商品が傷だらけ、汚れだらけなんていうのも展示品では発生してしまうわけです。
買ってはいけないメーカーはある?
いきなりなタイトルですが、安心してください。買ってはいけないというメーカーはありません。
それぞれメーカーにも開発コンセプトがあり、「とことん安くする為に生まれた洗濯機」や「節水性能を売りにした洗濯機」、「乾燥機能が得意な洗濯機」等、多数の特徴があります。
大手メーカーでも、それ以外のメーカーでも洗濯機を選ぶポイントを間違えなければ「買ってはいけない洗濯機」になることはありません。
しかし、事前に修理などのサポートの体制は購入前に必ず確認しておきましょう。
ホームセンターのオリジナル洗濯機、家具販売店の洗濯機、海外メーカーの洗濯機などは事前に相談用の電話窓口があるか、出張修理があるかなどは必ず掴んでおく必要があります。
大手の家電量販店に並んでいるメーカーであれば、ひとまず大丈夫だと思って良いです。
ネット広告にだけ出てくるような怪しさ満点の中華メーカーだけは絶対に避けるべきです。
価格はあがりますが、大手メーカーはその点が優れているのは間違いありません。
洗濯機の格安メーカーとしてよく名前が上がってくるのはハイアールとアクアについてはこちらで解説しています。
メーカーよりもどこで買うかを選ぶべき
洗濯機も家電製品ですから、いつかは故障するというのは避けられません。大手メーカーでも格安メーカーでも突然の故障に見舞われる可能性があります。
その際に延長保証があるところで購入をしておくのが一番良いです。
量販店 | |||||||
有料延長保証 | あり | あり | あり | あり | あり | あり | あり |
費用 | 年間 4,015円 | 購入金額の5% | 購入金額の5% | 年会費 1,078円 | 購入金額で変動 | 購入金額の5% | 購入金額の5% |
保証期間 | 6年・9年 | 3年・5年・10年 | 3年・5年・10年 | 3年・5年・10年 | 3年・5年 | 5年・10年 | 5年 |
保証内容 | 購入金額の100% | 制限無し | 購入金額の80% | 購入金額の100% | 経過年数で限度額減算 | 購入金額の80%〜50%購入金額の100% | 洗濯機は無制限 |
洗濯機は家電製品の中では故障しやすい家電です。修理件数も上位の家電です。そのため延長保証は他の家電製品よりも優先して加入したい製品です。
毎日使う物で、使えないと困るものが洗濯機なんです。
保証がないといきなりの故障で困ってしまうで!
買った方が良いおすすめの洗濯機は?
買った方が良いおすすめの洗濯機は、買ってはいけない洗濯機の真逆となります。
- 洗濯容量が大きい洗濯機
- 乾燥機能付きドラム式洗濯機
- インバーター付き縦型洗濯機
まとめ洗いも!大容量洗濯機
洗濯容量の大きい洗濯機は、まとめ洗いもシーツや毛布などの大型衣類も得意です。
たくさんの衣類を洗濯しても汚れ落ちも悪くなりにくい特徴があります。
家族が多くて毎日洗濯する方でも、少人数でまとめ洗いする場合でも大容量は大活躍してくれます。
悩んだら、大きめの洗濯容量を選ぶと良いです!
インバーター付き縦型洗濯機
乾燥は使わないけどしっかり洗えるモデルが欲しい!
乾燥を使わないのであれば、間違いなくインバーター付き縦型洗濯機をオススメします!
インバーター搭載モデルの特徴
- 洗浄力が高い
- 使い勝手が良い
- 静音性に優れる
洗浄能力重視なら
汚れがよく落ちる洗濯機が欲しいです!
縦型洗濯機は撹拌して洗う事で、衣類同士が擦れ合って汚れを落とします。
衣類に付着した汚れに特に強みがあります。
近年はドラム式洗濯機が複雑な動きができるようになり、また温水洗浄等も搭載されている事から、縦型洗濯機は洗浄能力では及ばなくなってきていますが、お求めやすい価格で高い洗浄能力が得られるのが縦型のポイントです。
洗浄能力重視の縦型洗濯機を選ぶ場合は日立がオススメです。
日立は少ない水で洗剤を溶かして高濃度の洗浄液を作り、強い水流で洗剤液を浸透させて汚れをしっかり落とすのが特徴です。
ナイアガラシャワーで繊維の奥の洗剤もしっかりすすげるのが特徴です。
縦型洗濯機は迷ったら日立!洗浄能力トップクラスでオススメです!
静音性重視なら
集合住宅なので、静かな洗濯機が欲しいです!
お仕事帰りの夕方〜夜に洗濯をするご家庭や、集合住宅だと静穏性を重視することもあるでしょう。
音が静かな洗濯機として東芝のDDインバーター搭載の洗濯機はオススメになります。
洗濯機は通常モーターからの動力の伝達にゴムベルトを使って洗濯槽に回転力を伝えているのですが、東芝のDDインバーターは洗濯槽とモーターを直接繋いでいるダイレクトドライブ方式なのでベルトを使用していないのが特徴です。
洗濯時は約26db、脱水時は約37dbと運転時の静音性が非常に高いのが特徴です。
洗浄能力についても抗菌ウルトラファインバブルを搭載しており、洗浄能力、すすぎの性能も優れているのが特徴です。
乾燥機能付きドラム式洗濯機
どのご家庭にも一番オススメしたいのが乾燥機能付きドラム式洗濯機です。
やっぱり買うなら乾燥機能が欲しい!ドラム式洗濯機が欲しい!
なんといっても乾燥の仕上がりの良さがドラム式洗濯機にはあります。
洗濯物を投入すれば、洗剤も自動で入れてくれて、洗いすすぎ脱水乾燥の工程を自動でやってくれます。
その上、乾燥の仕上がりの良さ、水道代、電気代のコストの良さと抜群に優れています。
洗濯が終わって干す、乾いたら取り込む、といった家事からも解放されます。大幅に時間節約が可能なタイパ家電と言えるでしょう。
乾燥能力重視なら
ドラム式洗濯機は乾燥能力を売りにしているものが多い中、日立のドラム式洗濯機は乾燥能力を売りにしています。
風アイロンという名称で、乾燥の仕上がりの良さが自慢の日立。
時速300kmに相当する乾燥風力がドラム槽内で洗濯物を伸ばしながら乾かしていきます。
タオルなどもふわふわのボリューム感のある乾燥が出来る事から乾燥を使う方は増えてきています。
また「らくメンテ」が搭載されており、乾燥フィルターを始めとして、とことんお手入れが楽になっているのも日立のドラム式洗濯機の特徴です。
日立は今まで低温ヒーター式乾燥を採用しており、電気代がヒートポンプ式乾燥と比べて少し高いのが弱点でしたが、2023年発表の日立のドラム式洗濯機の上位モデルは待望のヒートポンプ式乾燥モデルが登場しました。
乾燥の仕上がりと電気代のバランスを兼ね備えた新型モデルもオススメです。
電気代重視なら
電気代を抑えたモデルとしてオススメなのがシャープのドラム式洗濯機です。
ES-X11B
BD-SX120J
シャープはハイブリッド乾燥NEXTを搭載しており、ヒートポンプ式の経済性と、ヒーター式乾燥の乾燥能力を併せ持ち、低消費電力と仕上がりの良さが特徴です。
他社の省エネモデルよりグッと省エネ性能を高めています。
またプラズマクラスターで洗濯槽内の消臭も期待できる他、洗濯槽内にLEDライト搭載で洗濯物残しの心配も減ります。
オールマイティーに使うなら
ドラム式洗濯機、といえばパナソニックという方も多いかも知れません。ドラム式洗濯機各社がパナソニックのドラム式洗濯機に並ぼうと様々な機能を模倣している状況です。
そんな中パナソニックは、基本の洗濯能力部分に力を入れており、最新モデルでは酸素系漂白剤の自動投入も実現しました。
弱点のないドラム式洗濯機で、現在も常に最先端を走っているドラム式洗濯機です。
最強にして、最高のドラム式洗濯機と自信を持って言えます!
まとめ
今回は買ってはいけない洗濯機をご紹介しました。失敗しないためにも機種選びは重要です!
- 洗濯容量が少ない洗濯機
- 乾燥無しドラム式洗濯機
- 乾燥機能付き縦型洗濯機
- 価格だけで選んだ洗濯機
上記4点だけは何の考えもなく購入すると後悔してしまう可能性が高いです。
ドラム式洗濯機が設置できないので、縦型洗濯機を選びます!
展示品で安くなっている理由を知った上で買います!
購入時にしっかりとした購入理由があれば失敗は減ります。
近年はコスパからタイパ重視になり、ドラム式洗濯機の購入を検討する方が増えてきました。
ドラム式洗濯機はこちらでまとめていますので、ぜひご参考にしてください。